そりゃ、つらいこともあるんだけども
だからといっていけないわけでもない。つらいの反対は楽しいだが、楽しくなくてはいけないと思い込んでいるとすると、それは余計につらい。自分の位置(概念)によってつらさを盛っているからである。
どういうことかというと――例えば、30センチの定規があるとする。左が0センチ、右が30センチだ。左を楽しいと仮定すると右はつらいとなる。楽しくなくてはいけないという概念は、左側に偏っていることになる。
0センチ(楽しい)にいると、つらい度が25センチのとき、そのまま25センチつらいが、偏りなく15センチ(真ん中)にいる人は、10センチのつらさだ。楽しいときは絶好調かもしれないが、人生、楽しいことばかりではないのだから真ん中がよい。
30センチ(つらい)の位置でもそうだけども、逆に振れたときおかしくなってしまいかねない。楽しみもつらさも人生に陰翳をもたらすものであって、楽しいからよくてつらいから悪いという単純なものではないから、あまり囚われないほうがいいと思うのよ。